2016年2月

あったらいいな💛 島に水上機✈

 1月、ミクロネシアのチューク(トラック)環礁にある直径34メートルのジープ島へ行ってきた。イルカが大好きなカモメさんの10年越しの夢に便乗したのだが、グアムからはユナイテッドのB737でチューク国際空港のある本島まで1時間半、そこからモーターボートで40~50分かかる。

 海原にポツンとあるジープ島で、インターネットできず、時計を見ること無く、発電機や雨水を利用しながら、空と海の様子でその日が決まる4日間を過ごした。日に日に海は荒れ、イルカを見ることはできなかったが、70年前に沈んだ零戦をこの目で見たこと、島で聞いた波と風の音、ヤシの木と白い砂浜、そしてワインの味を忘れない。

 もう一つ印象深かったのは、チューク空港のお迎えの車中でのこと。舗装していない幹線道路(?)を舌噛みそうに揺れながら、あちこちいる野良犬を見ていたカモメさんが「危ない!」と叫んだ。すると日本語の少しわかる現地人スタッフも「アブナイ、アブナイ」となぜか大受け。次に「アー ユー ナース(看護士)?」と聞かれ、私たちは白衣の天使のように見えるのか!?と思ったがジープ島2「いやいや、ウィー アー パイロット」と答えると、「Really? Are  you kidding?ワッハッハ」とこれまた大受けした。

 その後は、何でも「アブナイ」で盛り上がるのだったが、おそらくこの国にはパイロットなどいないのだろう。自給自足のできるゆったり、大らかな、美しい楽園を空から見る遊覧飛行がないのだから。

 ジープ島に水上機が横付けされたら絵になるのになあ・・・などと夢想しながら、全身ずぶ濡れ、寒さに震えながら、ガンガン弾むボートで小一時間往復したのであった。

                          詳しくは会報「空のワルツ」で!   ポッポ