2013年9月

2013.9.27 読売新聞

130927_yomiuri国産旅客機の開発について、当協会理事長が取材を受けました。「日本は世界に勝てる技術を持っている」まさにその通りと思います。三菱航空機社長と元石川島播磨重工業設計者への取材も含め、ご紹介いたします。

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淳さんと一式陸攻

一式陸攻 河口湖この夏、あの淳さんと河口湖自動車博物館・飛行館へ行った。 淳さんは私を車に乗せ、高速をビュンビュン飛ばして富士山目前まで行く。真夏でもちょっと涼しい森の中に博物館が現れた。

外にはF86やC46、格納庫の中には零戦や赤とんぼ、スーパーカブやピッツ、戦前からのポスターやラジコン、ジオラマなどところ狭しと展示されている。 こんな地味な所にも人がひっきりなしにやって来るのだから驚きだ。

そして、一式陸攻。 コツコツと壊れた機体を集めて復元、まだ翼も付いていないし、操縦席も出来てはいないが、その胴体の長さ、高さから大きさが偲ばれる。ボロボロのプロペラやエンジン、操縦席も横に並べてあった。

91歳で現役パイロットの淳さんは今日 敬老の日が近づくとテレビだ雑誌だ講演会だと忙しくなる。誰が相手であろうがべらんめえの歯に衣着せぬ物言いで応対すC46るが、一式陸攻の前にいる淳さんは少し違った。 大切そうに写真を撮っている淳さんと一式陸攻は、特別な間柄だと生に感じ取れた。 早く完成させて、淳さんを操縦席に座らせてほしい。

飛行館で偶然出会った航空関係者と歓談したり、河口湖畔でランチしたり、楽しい半日を過ごした。 帰りは勿論、私が運転させていただきましたよ!

ポッポ

空白の五マイル

最近、出版依頼ず51Sl7Y3VosL__SL500_AA300_っと気になっていたこの本(角幡唯介 集英社)を読み終えた。

グレートキャニオンよりもずっとずっと大きい、チベットにある世界一のツアンポー渓谷を探検した日本人の冒険物語。最後の秘境と言われただけあって、ただただ寒いとか暑いとかいうのではない手強さがわかった。

最後に冒険家らしいことばが書かれていて、なぜ過酷な冒険をするのか?という問いに、「死ぬような思いをしなかった冒険は面白くないし、死ぬかもしれないと思わせない冒険に意味はない」とあった。 私も8年くらい子育てに専念して飛ばなかった頃、なぜまた飛びたいと思うのだろう?と考えたことがある。「地上にいるだけでは何か物足りない」感じがすることに気付いた。 もしかしたら、似たような安定感のある地面に執着しない人種なのだろうか・・・

冒険ものは大好きだ。 「脱出記」は想像を絶するし、「積みすぎた箱舟」は電車の中でクスクス笑いが止まらなかった。アラスカ旅行の復路でようやく「アラスカ物語」を読み終えて、やっぱりもう一度行こうと思わされ、「ウーマンアローン」や「インパラの朝」の女性たちには拍手喝采した。

地球からは秘境など無くなっていくばかり。だから昔の話でいい、 「じぇじぇ!!」というような冒険物語、次は何を読もうかな?

ポッポ