2017年10月

「ドリーム」に思わずガッツポーズ (^_-)-☆

ドリーム1   久しぶりに映画を見に行った。 1960年代、アメリカではまだまだ人種差別が酷く、職場もは勿論、トイレもバスの座席も図書館で借りれる本も、白人と分けられていた。そんな時代に、NASAには黒人女性たちによる計算係の部署があり、そこで働く3人の女性たちの夢を追う姿と、宇宙飛行士ジョン・グレンの米国初の地球周回軌道飛行での影の活躍を描いた実話に基づく映画である。

 特に、本物の天才物理・数学者であるキャサリン・ゴーブルはスペース・タスク・グループに抜擢されたものの、理不尽な扱いを受け、耐えながらも、いつも毅然とした態度で真価を発揮し、周囲の評価を得ていく。後にはアポロ、スペースシャトル計画にも携わり、2015年には大統領自由勲章を受章している。

 1980年代、この映画に似たようなこと、もっと小さなことだが日本にもあった。 女性社員ドリーム4の仕事とされるお客へのお茶出し、社員への朝と3時のお茶出し、お昼の電話番、トイレ掃除・・・それと無線対応に忙しい運航管理まで任され、てんてこ舞いする女性パイロットの横で、自分の車を磨く男性パイロットたち・・・。 彼女は3年我慢し、仕事を続けたいからこそ、とうとう他の2人の女性社員と声を上げ、ようやく改善された。

 そう、これは30年前の私だ。 映画の彼女たちも私の場合も当事者が声を上げなければ状況は変わらなかった。キャサリンは腹の底からの声を吐き出していた。なんて清々しいのだろう! そして、一番最後のシーン、宿敵の上司が180°変化したことを表わしているが、正に私が経験した感動の瞬間と同じであった。

ドリーム3 原作は「Hidden Figures」、日本では「ドリーム」として出版されている。 映画では多少脚色されているようだが、本当にパワフルで痛快であった。 また、旧ソ連との競争で、男性たちと同様に残業続きでハードな仕事をする彼女たちを見ると、頭脳だけでなく、やはり体力・気力&サポーターも必要だとよくわかる。あのピリピリした中、「子供のお迎えあるので、お先に~」なんて言えたもんじゃないな・・・と。

 

  by エンドロールの歌を聴きながら気分上々になり、

        ついネックレスを衝動買いしてしまったポッポ