2014年2月

母は空高く

母の山この古い写真は60年前、母が見ていた景色。

私の母は当時は珍しく大学の山岳部に所属する”山ガール”であった。 登山用具も交通の便も悪かった当時、この厳冬期の山に登っていた母を思うと、「真似できない」とつぶやいてしまう。

30年ほど前、脳内出血後も生き延びた母は、ログ・ハウスを建ててしまい、「山小屋へ行こう」と時々、私たち子供や孫を連れて出掛けていた。 しかし、ここ10年ほどは脳障害が顕著になり、昨年秋の入院後はほとんど意思疎通ができず、完全介護の要介護5となってしまった。

「人はどんな最後を迎えたいのか?」 私と妹は 勇気のいることではあったが、自宅で介護支援や医師の訪問を受けながらの介護、救急車を呼ばない、点滴もしない、自然死・尊厳死を選択した。 退院前、母はどんどん食べれるようになり、まだ回復できるかもしれないと思っていたのに、退院1ヶ月半後、ゆっくり枯れるように、穏やかに息絶えた。

そのまま自宅で近親者のみの小さな葬儀をした。 おばあちゃんの写真を見て、孫たちも盛り上がった。 悲しいけど温かく幸せなひとときだった。

安楽死のない、医学の進んでいる日本では意思があっても簡単には死なせてもらえない。 また介護の現実は、介護する側の時間的、経済的、身体・精神的な負担を半端なく強いる。 認知症と違って動けない小さな母の世話でも、赤ん坊の数倍も大変なことであった。 たった一人に数十人もの専門家・ヘルパーが関わってようやく成立する介護だが、高齢化の日本はどうなっていくのだろう? 空恐ろしい。

 

母のようには登れないし、この真冬に写真と同じ景色を飛行機で見るには、ちょっとした揺れ!?を覚悟しなきゃいけないだろうと、ただただ眺めるだけの私である。。。   ポッポ

 

 

 

 

 

 

 

 

RJTOナビゲーションフライト

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航空無線施設を利用し片道86マイル/約55分のフライト。

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燃料は自分達で入れます。両翼で52ガロン約5時間飛ぶことができます。

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利根川上空1500ft。フォーメーション(編隊飛行)訓練を10分間。

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離陸後10分、製鉄所や石油コンビナートが見えてきます。

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離陸から25分、外房の海が見えてきました!

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館山湾と房総半島の突端(洲崎)も見えてきました。

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洋上に出てすぐ、大島の島影が見えてきました。洋上フライトは18分を予定。

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房総沖から見る富士山。強い西風のためヘディングは西へ15度オーバーで飛びます。

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強風のため高めに進入。PAPIは白4つ、滑走路は長いので余裕を持って着陸します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小型飛行機で他の空港へ行くって、いったいどういうことなのだろう…という疑問を持っている方も多いと思います。基本は地図に線を引いて距離と時間を割り出し、そのとおりに飛んでいきます。今年の初フライト、RJTO(大島空港)までのナビゲーションの様子を、航空地図と写真でご紹介します。DECO