2021年12月

ありがとう、淳さん❀

 今日で今年も終わり。 今年を振り返って一番哀しい出来事はやはり、99歳のパイロットの淳さんが亡くなったこと。 戦火を潜り抜け、こんなに安らかな最期を迎えられるなんて、本当に感動すら覚える。

初めて挨拶をかわしたのは33年位前、私が大阪から東京へ移って飛ぶようになってからだ。 誰もが知っている航空界のレジェンドでそれこそ雲の上の人であったのに、誰にもフツーに接してくれた。富士川滑空場で一緒に飛んだり、2013.9のブログに書いたように河口湖の博物館に行ったり、飛行クラブのイベントとして淳さんの講演会を行ったこともあった。何よりお世話になった思い出は、事務所が近かったこともあり、よくランチをご馳走してもらったこと、かな。

私が知っている淳さんは、カラッとドライで、ポジティブで、丁寧で優しく穏やか、車の運転も軽やか且つ慎重で、年を重ねて更に自分のことを客観視できる人なのかと思えた。私がチビで、背が高い淳さんに届かないだけでなく、戦争を乗り越えてしまった人の境地にはどうしても届かなかったと思うし、逆に淳さんは小さなことでジタバタしている私を理解できなかっただろう。でも、プロとして飛ぶということで話をしてくれたし、話を聞いてもらった。

いつかこの日が来ると思っていたが、もうあの笑顔と笑い声に会うことはできないのはやはり寂しい。 が、淳さんの本もビデオもあるし、ネット動画でも会える。

淳さん、いつか空で再会しましょうね!淳さんと2

 

      by ポッポ