2019年11月

飛行機の操縦って面白いの?

と、聞かれたら 「自分で飛んでみたいと思う人なら、たぶん飛ぶ面白さにとり憑かれるよ」と答えよう。

 ゲームや映画では味わえない空の広さ、浮遊感、三次元の自由度・・・やはり生身の限界を超えて動かせる面白さがあり、今まで見えなかったたくさんの境界線や道も見えてきて、世界が大きく広がるだろう。

 車との一番の違いは 「止まれない 失速すれば 落ちていく」ではないか。道に迷おうが、ガソリンが無くなろうが、立ち止まって考えることなどできない。空で何かあったときには、地上にあるものにとって、機体は直ちに凶器と化す。だから航空機には「出発前に入念な確認をしなければならない」と航空法にもあるし、扱う人間にもその自覚が必要だ。

 でも、機長にはその重責と共にやりがいや達成感、そして判断の自由もある。 会社や組織、団体に所属していようがいまいが、上司や監督者がいようがいまいが、プロ、アマ問わず、そのフライトの責任者は機長だ。 地上の人には手出しのできない世界がそこにある。

 ドローンや空飛ぶ自動車が登場し始めた時代だけど、まだまだ一筋縄ではいかない操縦の世界、さあ、あなたも今のうち、空のワンダーランドへ行ってみる?

                                   by ポッポ

空の道