2017年11月

ドキュメンタリー映画「地球交響曲第3番」

地球交響曲 少し前になるが、あるグループで「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第3番」の上映会を行なった。 

 ガイアシンフォニーとは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱える「地球はそれ自体がひとつの生命体である」というガイア理論に勇気づけられた龍村仁監督によって制作されたオムニバス映画シリーズで、1992年公開から「第八番」まで、草の根の自主上映を中心とした上映活動だけで、かつてないロングランヒット作となっている・・・そうだ。(http://gaiasymphony.com/)

 第三番はこの映画の撮影を始める前に亡くなったアラスカのカメラマンの星野道夫氏を中心に、大自然の中に生きる人々を追う。 私も星野さんの著書「ノーザンライツ」の大ファンであるが、まさにこの本に登場するパイロットたちが出演していることに大感激した。

 第2次大戦後、アメリカ本土からアラスカへ渡った女性パイロットのシリア・ハンターとジニー・ウッド、そして現役ブッシュ・パイロット ドン・ロスが登場し、星野さんを語る生の声を聴けるのだ。 白い大地の上を飛ぶ白い飛行機のシーンもステキ。そして80歳前後のシリアとジニーが雪の林の中のログ・ハウスからスキーを履いて颯爽と走っていく姿が、本当にきらきら輝いて見えた。 星野さんも彼女たちももうこの世にはいないし、アラスカも変わっていく。 この地球でほんの一瞬しか生きられないちっぽけな人間だけど、彼らのように自分なりに大切に生き終えたいな、と思えてくる。 いつまでもいつまでも見続けたくなる映画だ。

ノーザンライツあちこちで時々、上映会がある(HPで確認できる)し、ちょっと高いけれどDVDも販売されているので、魂揺さぶられるこの映画をぜひお勧めしたい。

 

    by  今日も 「何でこんなに人が多いのか?」と

              ボヤキながら通勤するポッポ