2015年4月

その警報が危ない!?

 G1000というコンピューター計器ののセスナ172S型では、デジタル化した計器パネルの見た目にも戸惑うが、一番厄介なのは警報システムではないだろうか。

 今までは自分の目で外を見張り、無線でのアドバイスを聞き、機内の計器を見守っていたのだが、新型コンピューターは文字やマーク、色の表示、声や注意音で、それはそれは親切に知らせてくれる。 「他の航空機が近くにいる」 「地面が近い」 「管制圏の中にいる」とか、あれが調子悪い、これが壊れたと、ひっきりなしに何か点滅し、音声などが聞こえてくる。 因みに全部英語で、女性の声か男性の声かお好みで選べるようになっている。

 あまりに数も種類も多く、見たこともないものが出てくると「何だっけ?」となるので、アナンシエーション・警報表まであるのだが、飛行中に表から探すのがまた大変過ぎる。 便利な時もあるが、余計なお世話と感じることの方が多く、以前に比べて操縦や見張りに専念できる時警報に注意間が削がれているように思う。

 先日の訓練で警報システムを体験してもらったが、まあ、操縦のアドバイスをする私の声に、コンピューターの声が被さってきて、もうグダグダだった。 その声があまりに大きいのでもう少し小さくできないか尋ねたところ、社内で簡単に設定が変えられないそうだ。

 これからもG1000との戦いは つ・づ・く。。。か

            ポッポ